鳴子は自然が豊かなので人間以外にもいろんな生き物がいます。
昆虫や魚類はもちろん都会ではあまり見かけない哺乳類もときおり顔を出します。
先日、作業場のすぐ近くの水路でなにやらもぞもぞしたものを発見。
野ネズミかと思ったのですが動きがややどんくさい。
よく見ると水路から這い上がれずじたばたしているモグラでした。
こりゃ珍しいと水路に飛び込んですぐさま救助しました。
すぐに逃がしてあげればいいのにミミズを捕ってきてきて与えたりと余計なおせっかいをしてみました。

案外馴れるとおとなしいんですね。
毛はフワフワで触り心地はすごくいいです。
土の中で動き回っても毛が汚れないのが不思議です。
天然の毛皮ってすごい。

鼻は意外にやわらかくて上下左右にフニャフニャ動かします。
穴を掘る動作、つまり手を外側に開こうとする動作は力強く、やはりオケラ以上です。

足の裏としっぽはこんな感じ。
しっぽは短めですね。
ネズミやリスなどの小動物のようにバランスをとるためのものではなくて、
きっと穴の中をバックするときのアンテナみたいな役割でしょうか。

噂どおり食欲は旺盛です。
太目のミミズを次から次へとモグモグします。
観察してみると、食べ方に決まった方法があることに気が付きました。
ミミズを捕まえてからわざわざ向きを変えて必ず頭から食べていきます。
そして口でくわえて手でしごくような動きをしながら飲み込んでいきます。
こうすることによってミミズの肛門のほうからお腹の中の泥が排出されるのです。
ミミズは食うけど泥はちょっとね、というモグラのプライドの高さを感じました。
↓そんな食事の様子を動画で見てみたい方は下記参照してください。
https://youtu.be/hZZTxZbhSwE
まさか手乗りでエサまで食うぐらいなつくなんて思っていなかったので別れが惜しくなりましたが、
毎日エサのミミズを大量に確保する自信もないので土の中に帰ってもらいました。
想像以上にかわいかったなあ、モグラ。
ズデネック・ミレルさんが絵本の主人公にしたのがわかる気がしました。
追伸、やはり日に当たっても死にませんでした、先輩。

おまけ画像。
アナグマらしき動物のおしり。
こちらも同じく作業場のほんとにすぐそばで目撃したものです。
なにか視線を感じて振り向き、しばし見つめ合い。
タヌキっぽいんですがなんか違う。
カメラを向けるとすたこら逃げていきました。
毎日いろんな出会いにドキドキワクワク。
またなんかおもしろい生き物見つけたら報告したいと思います。