鳴子のこけし祭りの後、青森まで足を伸ばしてきました。
雄大な岩木山を眺めながらドライブ。
最初の目的地、津軽こけし館に到着。
ジャンボロクロ。
二体まとめて作っている様子。効率的ですね。
館内では盛秀太郎工人の実演と、かぶりつきで見学するお客さん。
となりの伝承館もなかなか楽しかったです。
展示物のなかから気になったものをピックアップしてみました。
「エンツコ」、こけしにもある「えじこ」のもとになったものですね。
赤ちゃんを入れておくベッドのようなものですが、今では使われていないようです。
復活してほしいですね。
スパイク付き下駄。
冬用だと思うのですが、そこまでして下駄を履こうとする執念がすごい。
ふーん、タヌキってイヌ科だったんだー。
こちらではこけし灯ろうの制作現場を見学。
いろいろお話も聞かせてもらいました。
一つずつ手作りの手描きです。
出番を待つこけし灯ろうたち。
本物のこけしの負けず見事な描彩ですね。
温湯温泉へ。
こ〇し時代にも載っていた飯塚旅館に宿泊しました。
ここにもこけし灯ろうが。
パーマ屋さんや駐在所など、町のあちこちに看板がわりのこけし灯ろうが立っていました。
町を歩いていてここにもあそこにもと、発見すると楽しくなります。
こけし灯ろう、とてもいい企画だと思います。
お土産用に小さいものが売り出されればぜひ買いたい。
「こうじや」とありますが、以前は塩や麹も扱っていたそうです。
いい感じで部屋に調和しているこけしが2本。
連れて帰りたくなる思いをぐっとこらえて鑑賞だけにとどめました。
浴室のすぐ裏手には浅瀬石川の流れが。
温湯の文字通りぬるめで入りやすいお湯でした。
温湯の町中にて。
お年寄りがお散歩していましたが、とびだしそうな元気な子供はほとんど見かけず。
色づきはじめのリンゴ畑をぬけて黒石市街へ。
こみせ通りにある高橋家。
アイスコーヒーとあんみつをいただきました。
コーヒーはサイフォンで淹れており、あんみつはフルーツたっぷりと期待以上の本格派の味でした。
こみせ通りのはずれで発見した骨董屋さん。
長谷川辰雄工人作のこけしを購入。
おまけにタヌキの湯呑をつけてくれました。
道の駅みたいなところでみつけた駒こけし。
回転しすぎて目が回ったような情けない表情。
ですが実力は想像以上でした。
回転の安定性、持続性ともに自分が子どものころに遊んだおもちゃのコマと比べ物にならないくらい優れていました。
軸が太いので少々のでこぼこでも平気で乗り越えます。
そしてやはりロクロで作った一体型なので対称性も優れてます。
日本の木地玩具を見直しました。
おまけ編。
津軽でのこけし旅を十分に満喫し、あとは安全運転で帰るだけだと油断していたところ・・、
帰り道で気になる看板に遭遇。
建物もなんだかあやしい感じなんですが・・・。
恐る恐る入ってみると、そこにはこけしコレクションが!
系統別、作者別にきちんと整理されており、無料で入れるにしてはなかなかの見応え。
大湯でも昔は伝統こけしを作っていたそうですが、今は途絶えてしまっているとのこと。
こちらのこけし館、こけし好きの間では有名なんでしょうか?
自分はまったくノーマークだったので、たまたま通りかかってびっくりしました。
十和田湖〜高速の出入り口の間にあるので車で旅行の方にはおススメですよ。